第121回 “解答と解説”


 まず、ペースを上げる前のツヨシ君とマサル君の速さの比を求めます。ツヨシ君は折り返してから5分でマサル君と出会い、マサル君は6分後に折り返し点(B地点)に到着したことから、2人は同じ距離をそれぞれ5分、6分で走っていることになります。つまり、速さ比はツヨシ:マサル=6:5でした。

 次に、ツヨシ君は何分でこのコースを走破したのかを考えます。2人の速さ比が6:5であることから、2人がすれ違った地点(C地点とする)では、ツヨシ君の進んだ距離を6とすると、マサル君の進んだ距離は5であることになります。その差の1が、C地点〜B地点の2倍ですから、C地点〜B地点は0.5とすることができます。ということは、

A〜B:B〜C= 5:0.5
       =10:1

となります。ツヨシ君はこのうちB〜C間を5分で走っていますから、A〜B間では5×11=55分ということになります。往復だと55×2=110分ですね。

 今度はマサル君の時間を考えます。マサル君は行きは6×11=66分かけて走りました。後半は速さを1.1倍にしましたから、66×1/1.1=60分ということになります。つまり、往復で66+60=126分かかったことになります。

 つまり、マサル君はツヨシ君よりも126−110=16分だけ遅れてゴールすることになります。この16分で5280mを進むわけです。ということは、マサル君の速さ(1.1倍の速さ)は、

5280÷16=330m/分ということになります。となると、

マサル君の前半の速さ=330÷1.1=300m/分
ツヨシ君の速さ   =300×6/5=360m/分
往復の距離     =360×110=39600m

ですね。

      解答:39.6km


 ちなみにこちらに栗原英治さん作の素晴らしい解説があります。ぜひ、ご覧ください。

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